被災地へ向かう自衛隊タンクローリー横転 栃木・矢板

熊本地震
横転して軽油が漏れ出した陸上自衛隊のタンクローリー=19日、栃木県矢板市の東北道矢板北PA入口(豊嶋茉莉撮影)

 19日午前11時50分ごろ、栃木県矢板市下太田の東北自動車道上りの矢板北パーキングエリア(PA)の入口で、熊本地震への災害派遣に向かっていた陸上自衛隊北海道真駒内(まこまない)駐屯地のタンクローリーが横転した。運転していた男性自衛官(47)にけがはなかったが、同乗の男性自衛官(20)が軽傷を負った。積んでいた軽油約6000リットルのうち、約40リットルが漏れ出したが、火事にはならなかった。

 栃木県警高速隊によると、タンクローリーはPAに入ろうとした際に横転したとみられ、高速隊が事故原因を調べている。タンクローリーは17日夕方に同駐屯地を出発し、宮城県の多賀城駐屯地を経由、20日夜に熊本に到着する予定だった。

 同PAの高橋光浩店長は「店内にいたので音は聞こえなかったが、駐車場にいたトラックの運転手からガーンというようなすごい音がしたと聞いた」と話した。