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効果あった?レジ袋有料化 企業は環境負荷軽減も、消費者とは“温度差” (2/2ページ)

SankeiBiz編集部
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 ただ、有料レジ袋への風当たりが強まる中でも、“国産国消”のサステナブル施策を進める企業もある。パスタ料理のレストラン運営やドレッシングの販売などを手掛けるピエトロは、食用に適さない米を原料とする「ライスレジン」を配合したレジ袋を先月から導入した。本社がある福岡県、佐賀県と熊本県の店舗で配布を始め、東京都などの直営店にも広げている。

 「国産米」使った新素材

 「バイオマス素材の原料は一般的には海外で生産されるトウモロコシやサトウキビです。しかし世界で取り合いになったとき困ると考えて国産米を使いたいと考えました」(同社広報)。ライスレジンの配合率は25%で、有料レジ袋の例外扱いになるため配布は無料だ。

 コメを使ったレジ袋に関しては日本郵便が郵便局で3~10円で販売した例があるが、ピエトロのケースは食に携わる企業が導入して、フードロス問題にも同時に取り組んだというインパクトがある。福岡では話題を呼び、レジ袋目当てで来店した客までいたという。

 同社では熊本県産の竹を使った箸をレストランで使ったところ、看板商品のドレッシングをかけた葉もののサラダを持ち上げやすいと評判になり、国産素材への関心が高まった経緯がある。ライスレジンのレジ袋は通常のバイオマス素材のものよりコストがかさむため、フランチャイズ契約の店舗までは広がっていないが、広報担当者は「規模は大きくなくても環境保護の意識を高めることに役立てられれば」と期待を込めた。

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