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バーチャル五輪でチートを防げ! 「パワプロ」競技追加のコナミに対策を聞く (2/2ページ)

ドーピング問題「IOCにしたがう」

 対応が難しそうなのが、もっとアナログな不正行為、例えばプレイの代行だ。コナミの広報担当者は「予選参加者はKONAMI ID登録が必須ですので、身元はしっかり確認しております。決勝会場に来られた際に本人確認を行います」と替え玉対策を練る。

 それとは別に、オンライン予選では監視の目が届かないため、2人以上のプレイヤーが試合中に攻守や監督役を分担するケースも考えられる。実際の野球なら美しいチームワークでも参加者が1人でプレイするのがルールの今大会では、やはりチートに相当する行為だ。

 コナミは「プロに限らず、競技プレイヤーのトップ層は投打ともにレベルの高い方たちばかり」(広報担当者)とし、予選突破のためにランキング上位に行くには、何度も良い試合内容で勝利をする必要があり、複数人で攻守を分担するやり方は大きな優位性を生まないと考えているという。広報担当者はさらに「そういった方(不正プレイヤー)が仮にトップの11人に選ばれても、決勝戦の本戦で勝利することは難しいでしょう」と付け加えた。違反が発覚すれば失格や決勝進出取り消しなどの処分を下すとしている。

 コナミは薬物の不適切な使用についても厳しい目を向けている。実は、eスポーツの業界でもドーピングが問題視されており、プロゲーマーがゲームに集中力を高めるために注意欠陥・多動性障害(ADHD)の薬でアンフェタミン(覚醒剤の一種)を含む「アデロール」を使っていたと米国の大手ゲーム情報サイト「IGN」が2015年に報じた。

 広報担当者は「大会主催のIOCのガイドラインにしたがって進めてまいります」とドーピングを認めない姿勢を示している。

 オリンピック・バーチャルシリーズでは野球のほか、自転車、ボート、セーリング、モータースポーツの競技が行われる予定。モータースポーツではソニー・インタラクティブエンタテインメントの子会社、ポリフォニー・デジタルが開発する「グランツーリスモ」の採用が決まっている。

SankeiBiz編集部
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