鉄道新時代

“車内を見える化”で存在感を見せる三菱電機 世界に先駆け自動化も (2/2ページ)

 世界に先駆け自動化

 こうした展開は、まさに鉄道会社の“困りごと”を解決する取り組みでもある。

 三菱電機はさまざまな機器や装置を監視し、データを可視化・分析、蓄積した上で効率化や最適化につなげていくためのIoTの基盤「インフォプリズム」を2017年に開発。発電所やビル施設、工場の生産設備関連などに向けて提供を始めている。このサービスを今年10月からは鉄道向けにも開始した。このサービスを利用すれば、東京メトロで始まっているようなIT化を、自社で基盤を構築することなく実現できるとみられている。

 労働人口の減少は、将来的には世界的な問題になるとされている。その先頭を走る日本の鉄道では、今後運行から保守、メンテナンスまで自動化が大きく進んでいくことになる。車両を作らない巨大鉄道関連メーカーでもある三菱電機の挑戦は、世界の鉄道に一石を投じた格好だ。(青山博美)

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