テクノロジー

「電動化」で世界市場に反転攻勢 パナソニック、スポーツ自転車を拡大 (2/4ページ)

 しかし電動スポーツ車の需要は世界中で高まっている。パナソニックサイクルテックの吉田哲也スポーツバイク推進課長は「欧州では電動MTBの伸び率が大きく、(スポーツ自転車市場の)25%まで拡大したと推定される」と説明。同社もこの成長領域を狙う戦略で、「国内で21年までに電動スポーツ車の市場規模を2倍に拡大したい」と意気込む。

 需要そのものを開拓

 3月1日発売の電動MTB「XM-D2」を工場の敷地内で試乗した。悪路の踏破性を高めるため前後輪にサスペンションを搭載するほか、光の具合や見る角度によって色合いが変わる特殊塗装を採用。60万円・100台限定という車格に見合う高級感で、所有する満足感を高めている。

 機能を満載したせいで車重は26・2キロと重いが、パワフルな電動ユニットのおかげで急坂を苦もなく上ることができた。脚力に自信がない女性や高齢者でも気軽にサイクリングを楽しめそうだ。

 一般的に高価なスポーツ自転車には、高速走行性能を高めたり、自転車競技のイメージを取り入れたりするためにレース仕様の部品が多く採用されがちだ。しかしXM-D2は、あえて乗りやすさと操縦のしやすさを重視し、幅広のタイヤやハンドルを採用した。

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