【2019 成長への展望】スマホ向けゲーム、収益の柱の一つに 任天堂・古川俊太郎社長 (2/2ページ)


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 --eスポーツの振興についてどう考える

 「すでに当社のゲームで利用者が競う『スプラトゥーン甲子園』というイベントを4年行っている。年齢やゲーム経験を問わず、幅広い方にやっていただきたいという考え。ただ、プレーヤー育成については特に考えてない」

 --11月、任天堂のゲームのインターネット実況が実質的に解禁された

 「時代の流れでゲームのライブ配信が増え、動画の内容を事前に確認することが難しくなってきた。当社でガイドラインを示し、ルールを守ってやっていただくのが良いのではないかと考えた。動画の内容を事前審査するサービスは昨年12月に終了した。解禁による収益化は考えておらず、あくまで任天堂のゲーム人口の拡大を目指す」

 --売り手市場で人材獲得が難しくなっている

 「獲得競争は厳しさを増しているが、競争力の源泉なのでしっかり取り組んでいく。採用に関しては長期的な視点で考えている。任天堂という会社は娯楽の会社。笑顔を作るのが使命。時代の流れに対し、柔軟に変われる人を求めている。興味を持っていただけようインターンシップなどを以前にも増して行い、われわれの考え方について知らせていきたい」

【プロフィル】古川俊太郎

 ふるかわ・しゅんたろう 早大卒。1994年任天堂入社。取締役常務執行役員を経て2018年6月から現職。東京都出身。