名産品や旬の魚提供…激戦区も次々 自治体ショップ、「食」で勝負 (3/3ページ)

「IBARAKIsense」のオープニングには県出身でいばらき大使の女優、白石美帆さん(右から3人目)らも駆け付けてテープカットした=東京・銀座
「IBARAKIsense」のオープニングには県出身でいばらき大使の女優、白石美帆さん(右から3人目)らも駆け付けてテープカットした=東京・銀座【拡大】

 事業者側からすればビジネスチャンスだ。地域活性化センターの畠田千鶴広報室長は「個人で都心の一等地に出店するのはハードルが高いが、自治体がスペースを用意するアンテナショップなら家賃も手頃でリスクも少ない」と指摘する。

 実際、アンテナショップ内での初出店が当たり、全国展開するまでに成長した鹿児島県のしゃぶしゃぶ店もあるという。

 一方で、コンペに応募してきた飲食業者が審査基準を満たさず、売り上げの県側取り分を減らして再募集した「とっとり・おかやま新橋館」(鳥取県・岡山県)の例も。そこに見えるのは、高い水準のサービスを目指す厳しい姿勢だ。