日本デザイン振興会による2018年度グッドデザイン賞の受賞作品を一堂に集める展示会「グッドデザインエキシビション2018」が、31日から11月4日まで、東京都港区の東京ミッドタウンで開かれる。受賞作品にはベンチャー企業ならではのユニークな感性を持ったもの、さらには社会課題の解決を目指したサービスなども数多くみられる。
二輪車ベンチャーのglafit(グラフィット、和歌山市)が開発したハイブリッドバイク「GFR-01」。見た目が自転車、中身は電動バイクというこの二輪車は、電動ならではの静音性、指紋認証を使った電子鍵といった技術面だけでなく、さらに小さく折り畳めて車のトランクなどにも収納できるといった、使い勝手の良さも評価された。
おしぼりレンタルのFSX(東京都国立市)のおしぼり冷温庫「REION(レイオン)」は、世界で初めて空気の流れを使って、おしぼりに効率的に温度を伝える技術を開発。従来の2、3倍の速度でおしぼりを冷やしたり、温めたりできる。デザインにもこだわり、美容室やオフィスに置いても違和感ないものに仕上げた。
東京大学発ベンチャーのpopIn(ポップイン、同港区)のスマートライト「アラジン」は、40~120インチサイズで投影できるプロジェクターと高音質スピーカー、シーリングライトが一体化した照明器具。手持ちのスマートフォンとの連携で、さまざまな動画や画像が寝室の大画面で楽しめる。
グッドデザイン賞では、製品だけでなく、具体的な形のないソフトウエアやサービスも選考対象となった。