【プロフィル】設楽丘
しだら・たかし 国土建設学院卒。1991年測量系の会社に入社。前橋市の商社を経て2003年6月タイプエスを設立。12年、ドローンに出合い、得意分野の測量に活用する。日本ドローンコンソーシアム(JDC)理事。47歳。東京都出身。
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≪イチ押し!≫
■「R-SWM」社員とともに南極へ
数あるドローンの中でイチ押しは、世界初の上空気象観測用の「R-SWM」。信頼性の高い自律制御システム研究所(千葉市美浜区)の機体と、フィンランドの大手気象観測機器メーカー、ヴァイサラと共同開発したソフトウエアを使用している。
上空1~2キロの任意の高度・緯度・経度での風向・風速・温度・湿度・気圧を測定。風力発電所建設の事前調査のほか、上空ほど気温が上がる接地逆転層の観測、飛行するドローンに気象情報を伝えることなどが主な用途だ。
全長112センチ、全高61センチ、総重量7.3キロ、羽根仕様はヘキサローター(6回転翼)。飛行時間は約10~25分。価格は付属品も含めて約500万円。第60次南極地域観測隊にタイプエスの社員が参加、約1年5カ月にわたり世界初のドローンによる南極気象観測を行う予定。