--このビジネスを思い立ったきっかけは
「仕事の都合で自宅のマンションを空けることが多く、郵便受けに入っているチラシを見ずにそのままごみ箱に捨てていく。そこに疑問を感じた。『個人の家でさえこの状況だから、企業ならもっと多くの不要な文書があるのでは』と思い、それまで勤めていた会社を辞め、昨年10月にTAASを設立した」
「リサイクルセンターなどに廃棄文書を持ち込むことが一般的だが、それがどのように処理され、加工され、製品化され、手元に戻ってくるのかにまでは関心が及んでいない。そこで同社のサイトのマイページ機能により、どれだけの量の紙を排出したかも分かるようにした。日々の生活のなかでリサイクルという社会貢献が組み込まれていくような世界観を、このビジネスを通じて生み出したい」
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【プロフィル】大越隆行
おおごし・たかゆき 関東学院大人間環境学部卒。2007年grooves入社、10年にアマゾンジャパンに入社。在籍時にアマゾン史上最年少の事業責任者となる。15年にランサーズに入社し、フィリピン子会社の立ち上げに関わる。16年9月にランサーズを退職。TAASを設立し、社長に就く。33歳。神奈川県出身。