「Vチューバー」商機が到来、ネット企業が相次ぎ参入 (2/2ページ)

架空のキャラクターに扮してユーチューブに動画を投稿する「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」による決算発表を見守るグリーの田中良和社長(右)=東京都港区(高木克聡撮影)
架空のキャラクターに扮してユーチューブに動画を投稿する「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」による決算発表を見守るグリーの田中良和社長(右)=東京都港区(高木克聡撮影)【拡大】

 ビッグデータの分析システムを手がけるユーザーローカル(東京都港区)によると、今年1月から7月末までの間に4475人がVチューバーとしてデビュー。ただ、収益化できたのは20人程度だという。WFLEの荒木英士社長は7日の事業説明会で「立ち上がったばかりで短期的な収益化を焦っているわけではない」と話すが、収益の安定化が課題となりそうだ。

【用語解説】バーチャルユーチューバー

 架空のキャラクターを使ってユーチューブなどの動画配信を行う人。架空のキャラクター自体を指すこともある。人の動きや表情を読み取るモーションキャプチャー技術などを使って、現実の配信者の声や動きを連動させる。生放送が可能になるため、視聴者と交流することができる。再生回数に応じた広告収入や動画を通じた商品の販売などが主な収益となる。