「新4K8K衛星放送」視聴に専用機器必要 超高画質TV、普及には時間 (1/2ページ)

東芝映像ソリューションが7月下旬に発売する4Kチューナー内蔵テレビ。液晶ではなく、「有機EL」と呼ばれるパネルを使い、薄型で黒が鮮やか=1日、東京都内のホテル
東芝映像ソリューションが7月下旬に発売する4Kチューナー内蔵テレビ。液晶ではなく、「有機EL」と呼ばれるパネルを使い、薄型で黒が鮮やか=1日、東京都内のホテル【拡大】

 超高画質のテレビ「新4K8K衛星放送」開始まで半年を切った。12月1日にBS、CSの17チャンネルがスタート、2020年までに19チャンネルに増える。臨場感のある映像が特徴だが、当面は現行ハイビジョンと同等の画質の番組も多い。家庭にある4K対応テレビで視聴するには、新たにチューナーなどが必要で、普及には時間がかかりそうだ。

 「放送の新たな世界の幕開けとなる」。6月1日、東京で開かれた半年前セレモニーで、NHKの上田良一会長は各局首脳らを前に力を込めた。

 NHKは4Kチャンネルを「超高精細の映像を身近に楽しめる入り口」と位置付け、南極からの生中継といったオリジナル番組のほか、4Kで撮影した既存の地上、BS放送の番組をオンエア。民放も含め唯一の8Kチャンネルは「最高品質のフラッグシップ(旗艦)」として、ルーブル美術館や宝塚歌劇団の特集番組などを放送する。

 民放キー局系の4Kチャンネルは基本的に、既存BS放送と同じ番組を流し、ニュースやドラマなど一部を4K画質にする。スポーツや映画など専門的な有料4Kチャンネルも始まる。

 電子情報技術産業協会によると、4K映像を表示できるテレビは既に400万台以上、出荷されている。50インチで5万円台の製品も。8K対応テレビは70インチで80万円前後だ。

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