ガラケーは日本文化、利用者の受け皿に 携帯市場・粟津浜一社長に聞く (2/2ページ)

携帯市場の粟津浜一社長
携帯市場の粟津浜一社長【拡大】

 --研究所を設立した理由は

 「ガラケーが手放せないシニアが今一番必要なものは何か、利便性を上げるにはどうしたらいいかを考えるため設立した。スタッフが調査員となって利用者の声を聞き、課題解決に向けたサービスや商品の開発に生かしていく。また調査リポートなど情報発信やガラケー利用者の交流も行う。今月9日には神田本店で、イベント『携帯市BAR』を開催する。イベントを通じてガラケーの良さを知ってほしいからで、われわれはガラケー利用者の受け皿になる」

 --販売チャンネルは

 「買い取り・販売はサイトのほか、神田本店、ベイシア前橋モール店(前橋市)、カインズ上里本庄店(埼玉県上里町)、嵐山店(同嵐山町)の4店を運営している。今期中に10店舗まで増やしたい。出店先は地方を考えている」

 --業績は

 「販売は月1万5000~2万台と堅調で、業績は右肩上がりで推移、18年4月期は過去最高の売り上げを達成できたとみている。好調な業績を踏まえて上場を目指したい。ガラケーはダサいとか時代遅れとの声も聞くが、3000万人から支持されており、ガラケーはもはや日本文化であり、守っていきたい」

 --今後の展開は

 「今年4月に新たなミッションとして『ひとりひとりの携帯生活に新たな彩りを』を掲げた。携帯電話を使うシチュエーションのすべてとかかわっていくためで、第1弾としてEC(電子商取引)サイトでコカ・コーラ社製品を扱うようにした。家電製品などを将来扱う可能性もある」

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【プロフィル】粟津浜一

 あわづ・はまかず 筑波大大学院理工学研究科修士課程修了。2004年ブラザー工業入社。09年アワーズ(現携帯市場)設立し社長。38歳。岐阜県出身。

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【会社概要】携帯市場

 ▽本社=東京都千代田区神田富山町1-2TKKビル6階

 ▽設立=2009年1月

 ▽資本金=2000万円

 ▽従業員数=55人(パート・アルバイトを含む)

 ▽事業内容=中古携帯電話の売買・修理、中古携帯電話の販売店サポート