さらに、4階はシンプルデザイン、3階は北欧や日本の木の家具がスタイリングされている。ようやく「これくらいなら自分の家に置いても違和感ないかも」と、なぜかほっと一安心した。
2階はカーテンやじゅうたん・カーペットなどファブリック類が展示。相談スペースで、何かをオーダーしているのだろうか、年配の男性が担当者と熱心に相談をしていた。
1階は照明器具や小物など。フロアの片隅に、デッキチェアやガーデンテーブルが、押し込められるように置かれているのが、侘しい。銀座の一等地で賃料が高く、なるべく多くの商品を並べたいという気持ちになるのはわかるが、「高級家具の価値観を提示するショールーム」というよりは「いろんなものが効率よく並べられた家具置き場」のようになってしまった印象だ。
訪れたのは、平日の日中ということもあって、人影はまばらで、ちらほら見かける客も銀座という土地柄のせいか、裕福そうなシニア層が多い。
全体的な印象としては、高価格帯から低価格帯までいろいろなブランドが並んでいるが、消費者自身が明確なコンセプトを持っていないと、どれを選んでいいのかわからなくなってしまう。大塚家具で家具選びをするのであれば、プロのインテリアコーディネーターを活用するのがよいだろう。数万円で対応してもらえるはずだ。