高価格帯目薬の投入相次ぐ スマホ普及で疲れ目や老眼に悩む人増加 (2/2ページ)

ライオンが発売した目薬「スマイルザメディカルA」
ライオンが発売した目薬「スマイルザメディカルA」【拡大】

 一方で、女性の社会進出を意識した商品といえるのが、参天製薬が昨年10月に発売した「サンテ ボーティエ コンタクト」(1620円)だ。女性のコンタクトレンズ利用者向けで、目の代謝機能を活発にするビタミンB6や、ピントの調節を行う毛様体筋の働きを促して目の疲れを癒やすビタミンB12など、3つの有効成分を配合した。有名デザイナーの吉岡徳仁氏による、香水の瓶に似たおしゃれな容器のデザインを採用したのも特徴だ。

 ロートによると、アレルギー用を除く一般用目薬市場は、14年から16年にかけて9%拡大。その中でも1000円以上の商品は、37%増と市場の成長を大きく上回った。好調はその後も持続しており、高額商品の投入は今後も続きそうだ。(井田通人)