大塚社長は、「秋は台風で下振れしたが、おおむね売上高400億円の水準で安定してきた。経費をどれだけ抑えれば黒字が可能かわかったことは明るいニュース」と話し、「経費のコントロールも計画通り」(大塚社長)と述べた。
配当を40円で維持したことには、「よほどのことがなければ(予定を)変えない。総合的に判断した結果」と説明した。
◆18年12月期は強気の予想だが
18年12月期の売上予想は、前年比11.2%増の456億6300万円とした。大塚社長は、「店舗売上は横ばいが見込まれるが、卸売部門の(ホテル向けなど)コントラクトは、3倍の売上約60億円に伸びる」と増収予想の背景を話した。
利益については、「賃借料(家賃)が(すでに引当済みのため)前年より約17億円削減できる。これを含め固定費を圧縮し、営業黒字は2億円を見込む」と話した。また、会見では詳細が明かされなかったが、上半期に十数億円規模とみられる特別利益も計上予定で、通期の当期最終利益は3年ぶりの黒字となる13億9000万円を見込んでいる。
固定費削減について、大塚社長は「人員は自然減と補充抑制で減っている」と話し、合理化に取り組むことなく営業利益の黒字化を目指す意向だ。
また、配当は10円に減配を予想。「次の利益に繋げるため投資にまわす」と減配を説明した。