事態を重くみた一般社団法人「日本玩具協会」(東京)は7月下旬、ハンドスピナーの安全基準を策定。既存の基準に「形状が鋭利ではない」「回転中に付属部品が外れない」などの項目を追加した。
基準を満たした製品には今後、協会が安全性を保証する「STマーク」を付けられる。ただ、STマークのない海外製品が出回る恐れもあり、安全の問題が解消されたわけではない。
近畿大学総合社会学部の清島秀樹教授は「ハンドスピナーは玩具やリハビリ用など幅広い世代の生活に密着する道具になる可能性を秘めているだけに、安全な使用方法についてより慎重に議論する必要がある」と指摘している。