スマホに可能性
任天堂がスマホアプリ事業に期待をかけるのは、ハードとソフトを販売する従来のゲーム機事業よりも大きな利益をあげる可能性を秘めているためだ。
ゲーム機とソフト販売は日本、米国、欧州の3エリアがほとんどを占めるが、スマホは新興国を含め世界中に普及しており、アプリの市場は格段に広い。実際、スーパーマリオランは約150の国・地域で配信している。
任天堂は、年2、3本のペースでアプリを配信し、事業拡大を目指す。まだ勢いに乗っていないが、エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「市場が成熟すれば、マリオ、ゼルダなどの人気キャラクターを持っている任天堂は固定ファンが多いため有利になる」と分析する。スマホ分野での成功も、やはり、いかに任天堂らしさを打ち出せるかにかかっている。