ドコモとソフトバンク、ドローン活用新展開 浮遊ディスプレー実用化 「新たな情報基盤に」 (2/3ページ)

地球儀の映像を映しながら浮遊する「ドローンディスプレイ」=4月19日、東京都足立区
地球儀の映像を映しながら浮遊する「ドローンディスプレイ」=4月19日、東京都足立区【拡大】

 開発を担当したドコモ先端技術研究所の山田渉氏によれば、コンサートなどのイベント会場での案内表示板としての使用や、浮遊する球状の看板としての商用化が来年中にも可能だという。

 将来的には、東京ディズニーランドのパレードで、ディズニーの妖精で空を飛ぶキャラクター「ティンカー・ベル」の映像を映しながら飛ばすことも考えられるという。

 ただ、現段階では映像の解像度が低いため、高画質化することや長時間飛行できるようにすることも課題となる。

 空中に映像を表示するドローンは、ソフトバンクの子会社でドローンの活用支援事業などを展開するソフトバンクコマース&サービスも、5月中に販売を開始する。

 このドローンは、産業用ドローンの開発などを行うドローンワークス(千葉県柏市)が開発した。ヘリウムガスを充填(じゅうてん)した塩化ビニール製の風船でドローンの羽根などの駆動部分が覆われており、モーターが故障して落下した際も、ゆっくりと落ちてくるため羽根などで、けがをさせる危険性が少ないのが特徴だ。風船の側面などに広告を貼ることや風船部分に映像を表示しながら、イベント会場で利用することを想定している。

「新たな情報基盤になり得る」

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