17年度中には大阪や名古屋といった全国の主要都市にも進出。反応を踏まえた上で、18年度以降も順次展開していく考えだ。
ICT(情報通信技術)環境の発達やスマートフォンの普及によって、シェアオフィス事業に乗り出す動きが活発化している。
東急電鉄は東京・自由が丘など、東急線沿線を中心とした駅の周辺にサテライトオフィス「ニューワーク」を展開している。テレワークを導入する企業を対象としており、カフェのような空間にフリーアドレス型のデスク席を用意し、会議室やテレホンブースなどを設置している。コクヨは渋谷ヒカリエで「クリエイティブラウンジ モヴ」という共用ワーキングスペースを運営している。
長時間労働の是正や女性の活躍など働き方改革を通じて競争力を高めようとする企業の取り組みが目立っている。目標を達成するには、効率性の追求が不可欠となってくるだけに、シェアオフィスをめぐる競争は一段と強まりそうだ。(伊藤俊祐)