今回の携帯大手の値下げによって、MVNO各社が大手に支払う負担が減ることに伴い、MVNOの提供する格安スマホ料金も安くなることが期待される。携帯電話業界関係者は「接続料値下げで月額約2000円の料金は100円程度下がるのでは」と話しており、携帯大手の春の新料金プランに対抗して、4月中に値下げする可能性もある。
ただ、MVNOはすでに赤字に近い薄利でサービスを提供しているため、接続料の値下げ分がそのまま料金値下げに転嫁されることはなさそうだ。
2月15日に改正された総務省令は、昨年10~11月に同省が開いた接続料を議論する有識者会議の提言を採用し、携帯事業にほぼ専業のドコモの直近3年間の株価を基に事業リスクを算定して接続料を定めることなどを新算定方式として盛り込んだ。