鴻海総帥、郭氏の深謀 米国進出を狙い東芝も獲物に 背後に盟友孫氏の影 (3/3ページ)

2017.3.10 06:30

株主総会後、報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=2016年6月、台湾・新北市
株主総会後、報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=2016年6月、台湾・新北市【拡大】

  • トランプ氏(左)との会談後、笑顔を見せる孫正義氏=2016年12月6日、ニューヨーク(AP)

 日本の産業を支えてきた東芝の半導体事業が外資に買収される事態は安全保障上も避けたいという指摘は少なくない。経団連の榊原定征会長は2月20日の記者会見で、「(東芝の半導体は)日本の中核技術で、携わる人材が国外に流出することがあっては国益上問題ではないか」との懸念を示している。

 ただ、現実的には、すでにアーム買収に巨費を投じたソフトバンクが東芝に直接資金を注ぎ込むことは考えにくい。それでも、もしも外資による買収が避けられないとなれば、シャープ買収という「実績」がある鴻海が日本国内のアレルギーがまだ少なく、郭氏と盟友で事業でも深い関係にある孫氏が、「かつてシャープ買収で仲介をしたように、助言など影響力を行使してくれるかもしれない」(大手行関係者)と期待するむきがある。

 郭氏と孫氏。日台をそれぞれ代表するカリスマ性をもった企業家コンビが、混迷の度を増す東芝再生で再び注目を集めようとしている。

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