蚊取り機能付き空気清浄機など特徴的な家電を販売するシャープは、昨年12月にペン型辞書「ナゾル」(市場想定価格は約1万4000円)を発売した。ペン先にスキャナー機能が付いており、紙の上の文字をなぞると、約2秒で側面ディスプレーに意味が表示される。
国語辞典か英和辞典のいずれか1種類の辞典を内蔵。辞書を引く手間が省け国語モデルは高齢者に、英和モデルは英文契約書などを読みこなす仕事の関係者に人気だという。広報担当者は「孫や子供の入学祝いにも良いのでは」とアピールする。
医療や土木用の眼鏡型ウエアラブル端末を手掛けるウエストユニティス(大阪市)は、一般消費者向けの単眼タイプのディスプレー端末「ピコリンカー」を開発し、7月発売(価格は未定)を予定している。約30グラムの重さで耳にかけて使う。スマートフォンにつなげば、前を向いたままポケットの中のスマホのディスプレーを確認することなどができる。担当者は「端末を付けた人が世界のあちこちで行き交う未来を、本気で想像しながら開発している」と話した。