パナソニックやシャープなどがユニークな家電を相次いで開発している。体幹トレーニング用機器や文字をなぞって使うペン型辞書、単眼タイプのディスプレーを備えたウエアラブル端末など、創意工夫を凝らし商機拡大を狙っている。
パナソニックは2月25日に体幹を鍛えるソファ型の機器「コアトレチェア」(市場想定価格は約32万4000円)を発売した。座面が揺れ、座る人が反射的にバランスをとる力を利用し、体幹の筋肉を鍛えることができる。
2000年に乗馬をモデルにした同様の機器「ジョーバ」を発売し話題となったが、一過性のブームで終わった反省を踏まえ、着席部分は合皮製としリビングで椅子として使えるよう配慮。トレーニング以外に腰を伸ばすストレッチ機能なども搭載した。
サッカーの長友佑都選手のトレーナーを務め、機器のメニューを監修した木場克己氏は「短時間で効率的に成果を上げられる」と太鼓判を押す。大阪市の家電量販店の店員は「やや高いが、高級感を求める人も多く、売れるのではないか」と評価する。パナソニックは月間1000台を販売目標にしている。