格安スマートフォンを取り扱う仮想移動体通信事業者(MVNO)各社が、店舗戦略を強化している。「フリーテル」ブランドのスマホを取り扱うプラスワン・マーケティングは1日、東京都中央区など都内や埼玉県に初の直営6店舗を開設。楽天モバイルやケイ・オプティコムなども販売店の出店を拡大している。MVNO各社が主力としてきたインターネットによる販売には、女性や高齢者を中心に不安を抱える利用者も多い。さらなる拡大には顧客との接点を増やし、対面販売を強化する必要があると判断したようだ。
プラスワンの「フリーテルショップ」は1日にプレオープンとして開設し、主力プランの契約などの受け付けを始めた。4月以降に正式に開店し、扱うサービスを拡大する。
増田薫社長は同日、「会社帰りなどに簡単に購入できるようにした。直接お客の声を聞き、製品やサービスの改善につなげたい」と強調した。年内に全国で200店を開設する計画だ。
楽天モバイルは、家電量販店を含む取り扱い店舗を現在の120店から、年内に150店に増やす。担当者は「お店で買う商習慣が根づいており、ネットでの購入に抵抗を感じる方も多い」と指摘する。