2018年に卒業する大学3年生などの採用に向けた主要企業の会社説明会は3月1日に解禁され、就職活動が本格的に始まる。選考のための面接の解禁は4年生になった後の6月1日。スケジュールは昨年と同じで説明会から面接までが3カ月間の短期決戦だ。学生の企業研究の時間は限られるものの、人手不足で企業の採用意欲は依然として高く、学生優位の「売り手市場」が続く見通し。正式な内定の解禁は10月1日だ。
企業は学生に対するPRに躍起で、会社説明会の前に仕事を経験して関心を持ってもらおうとインターンシップ(就業体験)を実施する動きが広がっている。「ワンデー」と呼ばれる1日だけのインターンを1~2月に開く企業も多く、学生から「インターンの実質は会社説明会だ」という指摘も出ている。
1月にインターンに参加した国士舘大3年の田島のぞみさん(21)は「売り手市場であっても、希望通りに就職できるのは一握りの人なので焦っている。業界や企業の研究に力を入れたい」と気を引き締めた。大学の大半は昨年から、3年生や大学院1年生を対象に就活の進め方を説明するガイダンスを実施。
明治大は1月30日、都内のキャンパスで「就職活動直前セミナー」を開催し「挫折を味わうと思うが、めげずに最後まで絶対に諦めない気持ちが大事だ」と激励した。今春就職する4年生からは「一日一日を全力で」とアドバイスがあった。3年の男子学生は「(主要企業の会社説明会が)あと1カ月で一気にスタートするのでしっかり準備して臨みたい」と話した。