東芝、原発工事撤退を検討「リスク大きい」 半導体分社化はきょう決定 (2/2ページ)

2017.1.27 06:36

東芝の本社ビル=東京都港区芝浦(撮影・大竹信生)
東芝の本社ビル=東京都港区芝浦(撮影・大竹信生)【拡大】

 東芝の米原発子会社のウェスチングハウス・エレクトリック(WH)は、遅れていた米国内の原発4基の工事を進めるため、建設工事を手掛ける米原発サービス会社CB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W)を2015年末に買収した。しかし、作業員の雇用期間が延びることなどで費用が大幅に増加し、損失額が最大7000億円規模になる恐れが出てきている。

 東芝は2月14日の16年4~12月期決算の発表と同時に、米原発の損失額と再発防止策を公表する方針だ。翌15日、損失が出た経緯などを銀行団に説明し、融資継続を要請する。

 損失が今後も発生し続ける恐れのある原発事業をどう改革するかは大きな課題で、東芝内でも「リスクが大きく、将来像を考えないといけない」(幹部)との懸念が広がっている。

 分社化や、他社との一部事業の統合なども検討課題となりそうだ。

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