無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)が25日発表した2016年12月期連結決算は、最終損益が75億円の黒字(前期は75億円の赤字)に転換した。広告関連事業の収入が順調に伸びたためで、売上高は16.9%増の1407億円だった。
昨年7月に東京証券取引所第1部に上場後初めての通期決算で黒字を確保。出沢剛社長は「16年は世界で大きな戦いをしていく準備が整った年だった。今後もそれぞれのサービスに大きな成長余地がある」と述べた。
好調だった広告関連事業では、企業が販売促進に使う公式アカウントに加え、チケット販売や顧客対応にLINEを活用する事例が増えているという。
16年12月の全世界の月間利用者数は、前年同期比1.0%増の2億1700万人。主要市場の日本、台湾、タイ、インドネシアでは、15.4%増の1億6700万人となった。
17年12月期の業績予想は未定。