米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は24日、東芝の長期会社格付けを「シングルBマイナス」から「トリプルCプラス」に1段階引き下げたと発表した。
S&Pは昨年末に東芝を格下げしたばかりだが、米原発事業による具体的な損失額の公表が遅れていることを受け、厳しい見方を強めた。格下げ方向の見通しは据え置いた。
トリプルCプラスは「現時点で債務が不履行になる蓋然性が高い」とされる水準。S&Pは、事業再建と財務内容の改善が「想定していたよりも時間がかかる可能性が高まっている」と指摘した。担当者によると、1月半ばには損失額や、金融機関による支援が示されるとの期待があった。