パナソニックは24日、国内で販売した壁掛け式の扇風機に発火の恐れがあるとして、計14万6797台を無料で回収し交換すると発表した。製品が焼損する事故が5件発生しており、うち3件は製造時の不具合が原因だと断定した。けが人はいなかった。同社は23日に経済産業省へリコールを届け出た。
対象は2008年10月から14年12月に製造した壁掛け式扇風機「F-GA301」。中国の工場に製造委託していた。組み立て時にモーターとスイッチをつなぐ配線の配置に誤りがあり、長期間使用すると発火する恐れがある。
事故は13年から16年にかけ、茨城、神奈川、静岡、岐阜、長崎の5県で発生した。現在販売中の製品は製造手順を見直しており、問題はないという。
回収、交換はフリーダイヤル(0120)872136かホームページで受け付ける。パナソニックの担当者が訪問し設置まで行う。