【2017 成長への展望】セイコーHD社長・中村吉伸さん(67) (1/2ページ)

2017.1.13 05:00

セイコーホールディングス中村吉伸社長
セイコーホールディングス中村吉伸社長【拡大】

 ■中長期的にブランドイメージ向上へ

 --主力の腕時計事業の戦略は

 「引き続き高価格帯に注力し、中長期的にブランドイメージ向上を目指す。かつて収益を押し上げていたインバウンド(訪日観光客)の需要は引き締まってきている。中国は政府の倹約令や関税アップの影響で、高級品から生活必需品に需要がシフトしている状況だ。国内はインバウンドを除けば、前年よりも伸びている。海外も米国で苦戦しているが、現地通貨ベースでは上昇している。2017年度は、製造拠点の統廃合も視野に、為替に影響されない体制を作りたい」

 --海外へはどう展開するか

 「まずは、当社のブランド認知度が比較的高い中国、東南アジアをターゲットにする。高級品を扱う銀座、大阪のプレミアムブティックを含め、72店舗のブティックを世界展開しているが、18年には100店舗にまで増やしたい。米国などではスマートウオッチ市場が活況を呈しているが、当社のグランドセイコーやアストロンといった高級品とは競合しない。商品を手にとってもらえば、必ず気に入ってもらえる自信はある」

 --商品のPR戦略は

 「女性向けのグランドセイコーは、働く女性にふさわしい実用的な時計としてアピールし、女優の天海祐希さんにイメージキャラクターを務めてもらっている。かつてグランドセイコーは、キャラクターを起用していなかったが、プロ野球のダルビッシュ有投手を起用した際、大きな効果があった。最近では、アストロンのCMに大谷翔平選手に出演してもらっている。スポーツ選手の影響力は大きい」

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