世界のビール消費量、30年ぶり前年割れ 日本は9年連続の7位

 キリンが21日発表した2015年の世界のビール消費量は前年比0.3%減の1億8378万キロリットルとなり、30年ぶりに前年割れした。国別消費量トップの中国が3.9%減だったことが響いた。日本も0.5%減ったが、順位は変わらず9年連続の7位となった。

 中国ではワインを好む人が増えており、15年のワイン消費量は3年ぶりに増加に転じた。ビール需要の一部がワインに流れたとみられる。

 国民1人当たりの消費量では、チェコが142.4リットルと23年連続で首位だった。インド洋のセーシェルが2位、ドイツが3位で続いた。日本は42.3リットルで55位だった。

 15年の世界の消費量は東京ドーム約148杯分に相当した。キリンは、世界各国のビール協会などに対するアンケートに加え、海外資料も調査して数字をまとめた。