マツダは15日、主力スポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」の新型車の予約受注を始めた。2月2日に発売し、国内で来年約2万9000台の販売を計画する。主力モデルの刷新で、苦戦する国内や米国の販売のてこ入れを図る。
約5年ぶりに全面改良した新型は、ハンドル操作に応じて駆動力が変化する車両制御技術を採用し、走行安定性を高めた。先行車両に衝突しないよう自動で加減速する追従機能は、対象速度を従来の「30キロ以上」から3秒以内の一時停止まで広げて安全性能を引き上げている。
希望小売価格はガソリン車が246万2400円から、クリーンディーゼル車が277万5600円から。
同社は得意とするディーゼル車市場の競争激化などで、販売が伸び悩んでいる。小飼雅道社長は15日の発表会で、「世界中で市場が伸びているSUVのラインアップを強化して成長を続ける」と述べた。