セクコンは2012年に開始。初回は学生限定で参加者は160人だったが、オンライン予選を取り入れ、英語でも出られるようにしたことで急拡大した。今大会の決勝は来年1月28~29日に東京電機大で開く。
セクコン実行委員会の園田道夫事務局長は、ゲーム形式になっている点が最大の特長だと語る。「点数が付き、勝ち負けがある。人のやる気をかき立てている」と、若者らに人気が出た理由を解説した。
セクコンに出場した電気通信大や東京農工大などの学生でつくるグループが、自らの手で国際大会を主催した例が出ており、「草の根にも広がり、ムーブメントになってきた」(園田氏)。
サイバー攻撃に対応できる人材は日本では特に不足しているとされる。このためセクコンで企業と学生が出会い、就職につながるケースもある。
今年のスポンサーになったインターネットイニシアティブ(IIJ)の伊藤良孝セキュリティオペレーションセンター長は「セキュリティーマインドを持った若い人を見つけたい。できれば入社してもらい、さらに現場で育てたい」と話した。