次期米大統領のドナルド・トランプ氏が、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)との電話で「大規模な減税」を行う方針を強調、海外での委託生産をやめて米国内に工場を建設するよう要請していたことが分かった。トランプ氏にインタビューしたニューヨーク・タイムズ紙が23日、電子版で会見録を公開した。
トランプ氏は選挙後にクック氏から電話をもらった際、米国内に工場を多数設けるよう訴え、減税や規制緩和の方針を説明したという。クック氏はトランプ氏の考えに「理解している」と応じたとしている。
米IT業界は、クック氏をはじめ民主党支持が多数派で、共和党のトランプ氏とは距離がある。それでもトランプ氏はクック氏に対し「政治姿勢に関係なく交渉の席につくことは可能」と話したという。(共同)