NTTドコモは16日、2020年の商用サービス開始を目指す第5世代移動通信方式(5G)で、複数の企業と連携して進める実証実験の内容を公開した。現在の高速通信「LTE」より速度が100倍で遅延は10分の1という5Gを活用したサービスの開発につなげる狙いがある。
神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタで、新日鉄住金ソリューションズと共同開発したシステムなどが展示された。VR(仮想現実)端末で見る映像がロボットアームと同じ動きをするもので、災害現場など人が入れない所で、機器を5Gで遠くから操作することを想定している。ディー・エヌ・エー(DeNA)が進める自動運転バスについては、遠くにいるオペレーターと無人車両を5Gで結ぶ遠隔管制に向けた実験も進める。
ドコモは、綜合警備保障やジャパンディスプレイ、凸版印刷などとも連携で合意した。