米IT大手グーグルは7日、車でスマートフォンをカーナビやオーディオ機器として使うためのソフトウエア「アンドロイド・オート」を改良したと発表した。車の側に専用端末がなくてもスマホ単独で使えるようにした。日米などで新ソフトの提供を順次始める。利用者層を広げ、カーナビなど車関連サービスでも主導権を握りたい考え。
車のダッシュボードなどにスマホのホルダーを設置して使うことを想定。声による指示で電話をしたり、音楽をかけたりすることもできる。高級車を中心にカーナビやオーディオ、電話などを組み込んだ車が人気だが、スマホひとつでこれらの機能を手軽に使えるようにすることで幅広い層への普及を狙う。
2014年発表のアンドロイド・オートは現在、ホンダなど世界の自動車メーカーが200を超える対応車種を出している。米アップルも競合するソフト「カープレイ」を展開しており、両社のせめぎ合いは自動車分野にも及んでいる。(共同)