半導体大手のルネサスエレクトロニクスが2日発表した2016年4~9月期連結決算は、売上高が前年同期比15・6%減の3046億円、最終利益が66・2%減の193億円だった。一部事業の撤退や熊本地震で現地工場が被災した影響が出た。同社は今期、決算期を3月から12月に変更した。
呉文精社長は2日、東京都内で今後の経営戦略を発表し、現在は10%程度にとどまる売上高に占める営業利益の割合を20%以上に高める方針を示した。5年程度での達成を目指す。
ルネサスは米半導体企業のインターシルを3千億円超で買収することを決めた。呉社長は「買収の相乗効果を極大まで引き出すことにより、利益率を向上させる」と説明した。