富士通が英国などで最大2200人の従業員の削減を計画していることが11日、分かった。顧客サービスの充実など競争力強化に向けた組織再編を実施するために、人員の合理化が必要になったという。従業員に対して削減方針の説明を始めた。
富士通は欧州のITサービス拠点として英国で事業を展開。英国とアイルランドで約1万4000人を雇っているが、最大1800人の削減を計画している。英国に進出する日系企業では雇用面の貢献が大きいとされている。
フィンランドでも最大400人の削減を計画しているもようだ。英国が欧州連合(EU)離脱を決めた6月の国民投票の際、富士通は離脱すれば雇用に悪影響が及ぶなどとしてEU残留を求めていた。今回のリストラ策が離脱に関係しているかどうかは、明らかになっていない。(ロンドン 共同)