三菱東京UFJ銀行など国内大手5銀行が10月に適用する住宅ローン金利が30日出そろった。主力の固定型10年の最優遇金利は、5行とも9月と同水準に据え置く。指標となる長期金利が低水準で推移していることを反映した。
みずほ銀行とりそな銀行、三井住友銀行が30日、10月分の住宅ローン金利を発表した。固定型10年の最優遇金利はみずほが年0.70%、りそなが0.75%、三井住友が0.80%といずれも9月分から据え置いた。
最も金利水準が低いのは三井住友信託銀行で、0.45%に設定した。三菱東京UFJ銀行は0.60%にすることを決めている。
日銀は9月21日の金融政策決定会合で、長期金利を0%程度に誘導する目標を決めた。ただ、市場では日銀が長期金利の低下をどこまで認めるか試すような動きも出ている。代表的な指標である新発10年債の利回りは、8月末から大きく変わらず、0%を下回って推移している。