丸井、新宿の旧「ヤング館」を130億円で売却 利息返還対応含めた資産見直しで、売却先は「?」

 ファッションビルを展開する丸井グループは20日、東京・新宿に保有する賃貸用ビル「新宿東口ビル」を約130億円で売却すると発表した。かつては「ヤング館」の愛称で知られた「マルイヤング新宿」が営業し、若者文化の象徴的な建物だったが、経営効率化の一環で手放す。

 売却先は国内事業者だが、詳しい内容は開示していない。物件の引き渡しは30日の予定だ。

 このビルは、丸井新宿店として1962年にオープン。マルイヤング新宿に衣替えした後の80年代には、DC(デザイナーズ・キャラクターズ)ブランドブームの発信拠点となった。2009年にファストファッションを主体とする「新宿マルイカレン」に生まれ変わったが、販売不振が続いて12年に閉店。現在は紳士服店や雑貨店がテナントとして入っている。