衣服やかばんなどの日本メーカー11社が9月、米国ニューヨークに共同店舗を出す。現地では丁寧なモノづくりや質の高さで日本製品を評価する声があり、各社は出店によりブランド認知度の向上を狙う。さらに海外販路の拡大にもつなげたい考えだ。
海外展開の拠点に
共同店舗「和技WAZA(わざ)」は、日本の伝統や文化をモノやサービスを通じて世界に広めることを目的に9月末、ニューヨークにオープンする予定。
出店するのは、肌着大手グンゼ(大阪市)や、かばん製造のバルコス(鳥取県倉吉市)、ジーンズを中心とした服飾メーカーのカイタックファミリー(岡山市)、シャツ製造のフレックスジャパン(長野県千曲市)など11社。
店舗は、若者に人気がある地区に開業し、ニューヨーカーだけでなく海外からの観光客の来店も狙う。中2階で地下もある路面店で、面積は計約170平方メートル。衣服や革小物、陶器といった商品を販売するほか、ショールームも設ける予定。ワークショップなどの催しも定期的に開き、日本のブランドや技術を広く発信していく。初年度は約1億2000万円の売り上げを目指す。