内田洋行は教育IoT(モノのインターネット化)の領域で、インテル日本法人と協業した。児童や生徒が主体的に学ぶアクティブ・ラーニングや、個々の習熟度を重視したアダプティブ・ラーニングの実用化を目指す。
具体的にはICT(情報通信技術)やIoTを活用した教育環境モデルを構築する。このため授業・学習での有効性について、利用者視点で検証を行う。実装については、内田洋行の東京都中央区にある本社に設置する「フューチャークラスルーム」で実施する。
教育IoTのデータ選定や標準化などについては、両社が連携しながら検討し、選定したモデル校で実証研究を行う。また、アクティブ・ラーニングなどの展開に当たっては、膨大なデータのリアルタイムな処理が不可欠であるため、インテルが一連のデータ分析に関する処理技術などについて、提供する。
政府は教育改革を進めており「ニッポン一億総活躍プラン」ではIT教育の全国展開を掲げている。内田洋行の大久保昇社長は「2社が取り組みを始めることで、さまざまな知見を取り入れながら、教育界に最初のうねりを起こしたい」と話している。