電力広域的運営推進機関は10日、電気の購入先を切り替える全国の申込件数が7月末時点で147万3000件になったと発表した。総契約数(6260万件)に占める割合は約2.4%だった。7月の申込件数は前月比2万300件減の20万8600件と、4月の自由化以降で最も少なく、契約先を切り替える動きは一段と鈍くなっている。
各社は電力需要が高まる夏本番を前にキャンペーンを展開するなど顧客の獲得に努めたが、消費者の関心は薄れているようだ。切り替え件数が87万200件と最も多い首都圏ではシステムの不具合が原因で、新電力各社が顧客に料金を請求できなくなるトラブルも発生している。