日本産クラフトビール首位狙う ヤッホーブルーイング、米で販売強化 (1/2ページ)

米国でのビールイベント。試験販売された商品を買い求める人でブースには行列ができた
米国でのビールイベント。試験販売された商品を買い求める人でブースには行列ができた【拡大】

 クラフトビール国内首位のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)は米国での販売を強化する。輸出専用商品と、米国メーカーと共同開発した商品を投入して、イベントやレストランでの浸透を図る。米国で飲まれる日本産クラフトビール首位を目指して認知度を向上させ、日本市場にも波及させる。

 輸出専用商品は「SORRY UMAMI(ソーリー ウマミ)-IPA」。同社初の輸出専用で7月から米国内のスーパー、レストランで販売している。日本らしさをアピールするため、かつおぶしのうまみ成分であるアミノ酸を活用して酵母を活性化させた。パッションフルーツのような華やかな心地よい味と香りをつくりあげた。

 米クラフトビールメーカー、オスカーブルース(コロラド州)と共同開発した「KaBREWki(カブリューキ)」は、ユズを原料にホップの香りと繊細に絡み合う風味が特徴だ。

 両商品を米国のイベントで試験販売したところ、これまでにないコンセプトが注目され、ブースは購入希望者が列をなすほどにぎわった。

「米国でブランド価値を高め、日本でもクラフトビール文化を根付かせたい」