同社はこれまでにも米国のほか台湾など13カ国・地域に輸出している。輸出額は売上高の1%ほどだが、このうち米国向けが半数近くを占め、伸び率も大きく成長を続けていることから本格的な拡販に乗り出した。
日本のビール市場におけるクラフトビールの割合は1%未満とされる一方、米国では約20%を占める。メーカー数も日本の約200社に対して約4000社と、世界で最も重要なクラフトビール市場となっている。
同社では、どこにもない日本らしいコンセプトのビールを投入することで、1年後には輸出額を前年比2倍に増やし、2030年ごろには輸出の割合を10%にまで高める。
イベントへの出店のほか、スーパー、パブやレストランで販売する。とくに日本食レストランを最重要の販路と捉え「日本食に合うビールとして定着させて、まず米国でブランド価値を高め、日本でもクラフトビール文化を根付かせたい」(井手直行社長)と意気込んでいる。