日産と三菱自が資本提携で会見 34%出資で「ウィンウィンの提携に」とゴーン日産社長

2016.5.12 16:25

会見場に入る日産自動車のゴーン社長(左)と三菱自動車の益子修会長=12日、横浜市(大西正純撮影)

会見場に入る日産自動車のゴーン社長(左)と三菱自動車の益子修会長=12日、横浜市(大西正純撮影)【拡大】

 日産自動車と三菱自動車の両社トップが12日、横浜市内で記者会見し、資本業務提携の実現に向けて協議に入ると発表した。会見したカルロス・ゴーン日産社長は「2370億円を投じ、34%を出資する」と話した。これにより、日産は三菱自の筆頭株主となる。

 ゴーン社長は今回の提携について「戦略的アライアンス。両社にウィンウィン(勝ち組同士の提携)となる。大きなシナジー効果と成長が生める」と意義を強調した。

 三菱自動車のブランドについては、「ブランドを守り、尊重する」として維持する考えを示した。

 一方、三菱自動車の益子修会長は「経営の信頼、安定に重要なもの」と意義を強調した。「すべてのステークホルダーに喜んでもらえると思っている」とも発言した。

 これまで、日産と軽自動車で協業してきたことが決め手だったとしたうえで、「軽自動車の既存ビジネスについては継続する。人的、技術的な支援を受け、革新を進める」と強調した。

 また、今後の開発に対しては、「新型車、電気自動車、自動運転でも提携する。コスト削減も進める」とした。

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