スピード経営、成果主義の鴻海 シャープ実績不足なら雇用方針など見直しも? (2/2ページ)

2016.2.26 07:20

台湾の鴻海精密工業からの支援受け入れを決めたシャープ

台湾の鴻海精密工業からの支援受け入れを決めたシャープ【拡大】

 有機ELの開発・生産で先行しているのは、サムスン電子とLG電子の韓国勢だが、シャープも有機ELの技術を天理工場に蓄積しており、鴻海の資金力があれば供給者として参入できる。量産でコストを下げれば、十分に受注可能だ。

 一方、有機ELは、日本の中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)や、ソニー、パナソニックの有機EL開発部門を統合した「JOLED(ジェイオーレッド)」も研究に力を入れる。JDIは18年からスマホなど向けに量産を始める計画。日本勢と鴻海傘下で外資系企業となったシャープとの激しい競争も予想される。「郭会長は合理的で成果主義」(鴻海関係者)とされ、シャープの成果の出ない事業や人員は整理されることもあり得る。

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