経営再建中のシャープが、天理工場(奈良県天理市)での液晶パネル生産をやめて液晶事業の拠点を集約することが21日、分かった。
三重工場(三重県多気町)の生産も見直す。中国向けの需要が落ち込んでいるためで、生産効率を上げ、競争力を高めるのが狙い。
シャープは現在、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの支援の受け入れを優先して検討するとともに、政府系ファンドの産業革新機構とも交渉を進めている。こうした外部からの支援とは別に、自力でも構造改革を急ぐ。
シャープは主に、亀山工場(同県亀山市)のほか、天理工場と三重工場で液晶を生産している。このうち天理工場は閉鎖。三重工場は一部のラインを停止し、亀山工場などに集約する。