□伊藤忠テクノソリューションズエネルギービジネス推進部部長・福田寿さん
伊藤忠テクノソリューションズがエネルギービジネスの中核に据えるのは、風力・太陽光、火力発電などの電力供給から消費プロセスまで安定的な電力の流れをIT技術で支援することだ。その手段として、設備回りを中心とするセンサーのデータ収集・利用などIoT(モノのインターネット化)を活用、解析結果や需要予測をクラウドサービスを通じて発電所や需要家に届けている。エネルギービジネス推進部の福田寿部長に事業の核心部分について聞いた。
--IT技術による支援とは
「E-PLISM(エプリズム)と呼ぶもので、発電所、既存電力会社の送配電網、太陽光発電設備のある住宅などで電力需要・出力予測、省エネ、故障診断などのリスク管理を行う」
--具体的には
「設備回りのセンサーのデータを、当社のデータセンターで集中管理、蓄積、監視、分析・予測し、クラウドサービスを使ってそれらの結果を発電所や需要家へ届け、円滑な電力供給と消費を支援する。例えば風力発電会社は電力供給状況を、風車ごとに1分単位でクラウド上で監視し、設備稼働率の抑制、維持、向上など自在にコントロールできる」